こんにちは、ハルです。
都市計画というと「建物」や「用途地域」を思い浮かべる人が多いですが、 実は、道路や公園、下水道といったインフラも都市計画の重要な要素です。
これらの施設は、都市の骨格を形づくる「都市施設」と呼ばれます。
✅この記事では、都市施設の概要や種類、都市計画との関係について、 初学者にもわかりやすく解説していきます!
1. 都市施設とは?

都市施設とは、都市計画法に定められた、都市の健全な発展と整備に必要な施設のことです。
都市施設には「都市計画施設(としけいかくしせつ)」とも呼ばれるものが含まれ、 都市の秩序ある整備を図るために、都市計画によってその位置や規模が定められます(=都市計画決定)。
都市施設には、全部で11種類の施設が法令上に規定されています。
なお、混同しやすいですが、「地区施設」(例:団地内の広場や街区内道路)は都市施設には含まれません。 地区施設は、地区計画の中で定められる施設であり、法的な位置づけが異なります。
また、都市施設は原則として都市計画区域内において定められますが、 準都市計画区域や都市計画区域外でも、必要があれば都市施設を定めることができます。
2. 主な都市施設の種類
都市施設は大きく分けると以下のような施設があります。
分類 | 主な施設例 | イメージ |
---|---|---|
交通系 | 道路・鉄道・駅など | 街の動脈、アクセスの基盤 |
公共空間系 | 公園・広場 | 人が集まる、やすらぎの空間 |
ライフライン系 | 上下水道・ごみ処理施設 | 都市の“見えない土台” |
教育・福祉系 | 学校・病院・老人福祉施設など | 社会インフラ、生活の安心を支える |
3. 都市施設と都市計画の関係
都市施設は、都市計画において都市計画決定がなされることで、将来的に整備される予定の施設として位置づけられます。
たとえば「将来この土地に道路を通す」と都市計画で決定されると、 その周辺の土地利用や開発許可に大きな影響を与えることになります。
つまり、都市施設は都市の骨格として、建物や用途地域と同じくらい重要な存在なのです。
4. 試験・勉強でのポイント

- 都市施設の種類をざっくりイメージで押さえる
- 都市計画決定との関係(=決めるとどうなるか)を理解する
- 地区施設との違いに注意!(都市施設ではない)
- 都市計画区域外にも定められるという例外知識も◎
- まずは公園・道路・下水道だけ抑える!
6. まとめ
都市施設は、都市の快適で安全な暮らしを支えるインフラの集合体です。
道路や公園、下水道などが整備されてこそ、安心して建物が建てられる都市環境が実現します。
用途地域や開発許可とあわせて、都市施設の役割もぜひ押さえておきましょう!
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